こんにちは。子育て世代の行政書士 宮地です。
今回は,【年齢で諦めない!離婚後の就労(保育士編)】というテーマで書いていきます。
10月24日(土),25日(日)は全国で年2回実施されている
保育士試験の後期日程でした。
実は,私自身も保育士試験に向けて勉強を始めています。
離婚後の就労や自立に向けて取得したい資格の一つとして,
今回「保育士試験」を取り上げてみたいと思います。
離婚は結婚の何倍も大変!!
これは,離婚経験者のだれもが抱く感覚だと思います。
結婚は勢いで,という方もいらっしゃいますが,
勢いで離婚した!という方はあまり聞きませんよね。
離婚というのはその準備期間を含め,相当なエネルギーを消耗します。
パートナーの不倫などで離婚を考えた方にとっては,
離婚まで色々な思いを抱えて過ごし,
やっと離婚が成立してほっとされている方もいらっしゃると思いますが,
現実には離婚がゴールではありません。
特に女性としては,離婚前より離婚後の生活不安も大きいのではないでしょうか。
専業主婦の方に限らず,
パートナーの収入をメインに生活してきた女性やママたちにとって,
養育費や財産分与について約束したとしても,
離婚後の生活は決して簡単なものではありません。
離婚後の女性にとって,就労や自立というのは,
その後の生活を安定させるうえで重要です。
今さら資格試験なんて・・・
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが,
資格試験に遅いも早いもありません。
実際に40歳,50歳を超えて試験に挑戦する方もいます。
(これは行政書士の業界でもあります。)
今回は,国家資格の中でも「保育士資格」について取り上げたいと思います。
保育士試験は,保育士資格を取得するための試験です。
試験は筆記試験と実技試験で実施され,
それぞれで合格しなければ資格取得とはなりません。
合格率としては,公式の統計としては全国で2割程度となっています。
保育士試験の実施状況(平成29年度)
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/shikenkekka.pdf
筆記試験の科目も多いですしもちろん簡単には合格できませんが,
高校や大学で保育に関する学科を専攻していなくても受験資格はありますし,
決して手が届かないような資格ではありません。
行政庁での認可業務に携わる身として,
普段から障害児通所支援(児童発達支援や放課後等デイサービスなど)の
事業所様を訪問させていただく機会をいただいています。
その中で働く「保育士」の方の存在は,とても重要です。
保育士の需要は,保育所だけではなく,障害児通所支援の現場にもあります。
療育や支援そのものについての専門家という点ではもちろんですが,
保育士が勤務することによりその事業所に給付費がプラスされ得るという側面があります。
いわゆる「児童指導員等加配加算」というものになりますが,
障害児通所支援における基準人員に加えて保育士を配置し,加算を取得することで,
行政から事業所へ支払われる給付費アップにつながるわけです。
来年の法改正により多少の制度や報酬改定も予想されますが,
保育所だけではなく,障害児通所支援の現場でも
保育士を採用したい,育てたい法人様はたくさんいらっしゃいます。
なお「障害児通所支援」とは,児童福祉法に基づく制度で
心身に障害または発達の遅れがある児童を対象に,
通所または訪問により療育・訓練等の支援を行うサービスです。
例えば,そのうち「放課後等デイサービス」ですと,
学校に通う18歳未満の児童を対象に,放課後または学校がお休みの日に,
生活能力の向上に必要な訓練,社会との交流の促進などを行うサービスです。
その中での職員の待遇についても,
「放課後等デイサービス 保育士 求人」
と検索いただくとおわかりのように,
全国的に「正職員」として
月額20~30万円の給与で求人されている現状があります。
(2020年10月各社求人サイト調べ)
また勤務時間という意味でも,
多くの事業所が営業時間終了を夕方17~18時に定めていることが多く,
子育てママやパパが働く上でもよい環境といえます。
多くの資格試験の中で,「保育士」という資格は,
仕事のやりがいだけではなく,需要の大きさという意味でもホットな資格ですね。
保育士試験は,だれでも受けられるわけではありません。
受験資格については,以下のようなものがあります。
■大卒・短大卒の方
保育士とは関係ない学部学科であっても卒業すれば受験資格を得ることができます。
■高卒の方
卒業年度によって,受験資格の有無が変わります。
平成3年3月31日以前に高校を卒業した方は無条件で受験資格があります。
詳細については,試験を実施している
一般社団法人 全国保育士養成協議会のサイトをご覧ください。
ご自身の学歴や勤務経験に応じて,フローチャートになっています。
今回は,離婚後に挑戦したい資格試験のうち,保育士試験について書きました。
保育士試験についてはテキスト本やアプリを活用して,
独学で合格される方も多くいらっしゃいます。
私自身も施設の現場やお子さんに関わる上で保育を学びたいと考え,
保育士試験に向けて勉強を始めています。
ちなみに,私の保育士試験の勉強方法は「桜子先生の保育士 必修テキスト 上下巻」です。
実際に保育士試験に合格された方から教えてもらった学習方法です。
テキストを増やすより,決めたテキストのみをすきま時間を利用して,
コツコツ学んでいます。 ←このブログの後、筆記試験は2回目で合格しました!
また,ひとり親の就労支援制度については,行政のサポート制度もあります。
離婚後の生活を安定させるためにも,
就職や資格試験への挑戦に遅いも早いもありません。
弊所では,養育費を含めた離婚条件を書面化するサポートだけではなく,
離婚後の就労や自立に関してもお悩みを伺い,
相談者様のケースに応じたご提案をさせていただいております。
ささいなことでもお気軽にご相談ください。
最後までご覧いただき,ありがとうございました。