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働いていなくてもOK?!保活で最初に行うべきことは?2020.09.07

1 はじめに

2 お子さんの預け入れ先

3 保育園は働いていないと入れないのは本当か?!

3-1 保育園は求職中や就学中でも申請できる?

3-2 保活にあたって,まずやるべきこと

4 最後に


こんにちは。子育て世代の行政書士 宮地です。

  

今回は,保育園の入園申請の話題について触れていきます。

  

求職中であったり,資格取得や職業訓練にトライしているママやパパにとっても,保育園など日中のお子さんの預け入れ先に関する情報はとても気になるところだと思います。

 

実際に保育園にお子さんを預けている親御さんは,決してフルタイム勤務の方ばかりではありません。

  

毎月,募集・受け入れを行っている園もありますので,あきらめず情報収集しておくことをおススメします!

1 はじめに

一般に「保育園」のイメージとして,

 

  • フルタイム勤務の人しか入園できていないんじゃないか。
  • そもそも,働いていないと入園できないでしょ。

  

と思っている方もたくさんいるのではないかと思います。

  

実際は,全然そんなことはありません。

 

確かに,フルタイムで働いている方のほうが入園する際のポイント(指数)としては有利な面もあるとは思いますが,実際に我が子が通った首都圏の公立保育園でも,パートタイムやそもそも就労はしていないというお母さんもいました。

  

この時期から多くの自治体で来年4月入園の認可保育園,認定こども園などの申込みが始まることもあり,

  

  • 保活ではどんなことをまず行ったらよいのか
  • 今年申請する場合の注意点

  

について挙げたいと思います。

2 お子さんの預け入れ先

すべての保育施設は,「認可保育施設」と「認可外保育施設」の大きく2つに分けられます。

  

この2つの違いは,「国が定める一定基準を満たし,各都道府県知事から児童福祉法や認定こども園法に基づく認可を受けているかどうか」ということです。

  

お子さんの預け入れ先としては,

  

  • 公立・私立含む保育所(園)
  • 認定こども園
  • 地域型保育所(小規模保育,家庭的保育,事業所内保育,居宅訪問型保育)
  • 認可外保育所(家庭保育室,企業主導型保育事業所等)
  • 幼稚園
  • その他の保育サービス(一時預かり,地域子育て支援)

  

などが挙げられます。

  

お子さんの年齢や目的に応じて選択していくことになりますが,ここでは現状として圧倒的に申請数の多い市区町村への入園申請(保育所,認定こども園の保育園部分など)について挙げていきます。

3 保育園は働いていないと入れないのは本当か?!

結論からいいますと,働いていなくても入れますし,働いている場合も決してフルタイム勤務ではなくても公立保育園に入れる可能性は十分あります。

3-1 保育園は求職中や就学中でも申請できる?

親御さんが求職中や就学中であっても,保育園に申請することは可能です。

  

申請できる方は,次のような事情に該当する保護者とされています。

  • 就労(月64時間以上)→1週間に約16時間就労
  • 出産(産前6週,産後8週)
  • 疾病など(肉体的・精神的な疾病・障がいを有していること)
  • 看護など(同居又は長期入院している親族の看護や介護をしていること)
  • 災害など
  • 求職中(求職活動をしている,起業準備をしている)
  • 就学(卒業後の就労を前提とした学校に通学していること)
  • 虐待やDVのおそれがあること               など

  

これらは,「保育の必要性」を認定する基準として挙げられています。

  

もちろんこの基準そのものや就労や就学時間がどれくらいかによって,預け入れが可能な時間量は変わってきますが,働いていないからといって,一律に保育園等に申請できない,入園できないわけではありません。

  

先日のブログでも挙げた「職業訓練」についても基準に該当し得るので,カリキュラムの提示や訓練先での証明書を提出するなどして入園の申込みをすることも可能です。

  

ひとり親のママやパパにとっても,お子さんの日中の預け入れは切実な問題だと思います。

訓練や就学開始前の段階でも,事前に自治体に確認してみるなどして準備しておきましょう。

なお,この市区町村での「保育の必要性の認定」は,

幼稚園の預かり保育や認可外保育施設の利用料を無償にする上でも必要となります。

(参考)幼児教育・保育の無償化(内閣府ホームページ)

3-2 保活にあたって,まずやるべきこと

まずは,早めの情報収集です。

 

保活の第一歩は,お住まいの市区町村の保育課ホームページで保育園情報をチェックし、保育園入園申請書関連書類をダウンロードしてみることです。

申込先の目途が立たないと,問い合わせや申請に向けた準備もできません。

  

まだ入園年度の情報が公開されていない場合,過去の情報一式を継続して公開している自治体もありますので,まずはネットで検索をかけてみることをおススメします。

  

保育園の定員や年齢ごとの空き状況,入所待ち人数についても公開し,随時更新している自治体もあります。

  

利用調整基準指数(各保護者のいわゆる「内定点数」)を公表している自治体もありますので,

 

「保育園 内定指数 〇〇区」

  

などで検索すると,ご自身の状況をふまえ,どんな加点があるかも確認することが可能です。

  

ひとり親のご家庭の場合,プラスの加点がある自治体もあります。

 

ただ,当然ながら希望の園に入園できないケースも考えられるため,幼稚園の預かり保育,認可外保育園も含め近隣を幅広く調べておくとよいと思います。

 

例えば,横浜市などは市のホームページにリンクも設定されている(2020年9月現在),民間会社運営の保育施設検索サイトもあり,実際に窓口に出向くよりも,一括して便利に検索できます。

 

(参考)横浜働くママ応援し隊ホームページ

 

情報を集めることで,早めに準備し,見通しを立てて動くことができます。

  

何より希望園に入れなかった場合に備えたリスク管理にもなりますので,現在働いていない場合も今後就労に向けて動いていく上では,情報収集をしておいて損はないと思います。

4 最後に

今回は,就労を目指すにあたって,保育園などの情報収集の大切さについて触れました。

まずは,とにかく早めの情報収集が大切です。

  

また,今年は新型コロナウィルス感染症等の影響により,郵送申請をメインに据えている市区町村も増えています。

 ※更新情報:2022年度募集も郵送申請の自治体増

  

郵送受付の期限が会場受付の申込期限よりも早い場合もあり,何らかの影響で会場受付が中止になる可能性もあるため,

期限には十分注意して,早めの郵送申請も検討しておくことをおススメします。

  

行政手続きのため期限などは厳格ですから,レターパックや簡易書留などの追跡できる方法で,余裕をもって申請を行うようにしましょう。

  

申請にあたっては,保育課の公開している手引きの分量は30ページ以上ある場合も多く,わかりにくいところもあります。

  

弊所にて一緒に確認していくことも可能ですので,離婚後やひとり親の方で就労に向けご不安な場合は,ささいなことでもお気軽にご相談ください。


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今回も最後までご覧いただき,ありがとうございました。